子宮頸がん検診
ヒトパピローマウイルスへの感染を原因として起こるがんです。感染自体は珍しいものでありません。女性の約8割が、一生の間に一度はヒトパピローマウイルスに感染していると言われています。
ヒトパピローマウイルスは、ほとんどの場合、性交渉によって感染します。
子宮頸がん検診にて異形細胞の早期発見が重要
子宮頸がんは、がん細胞になる前の異形成という細胞(異形細胞)を経た後にがん化するため、検診によって異形細胞を早期に発見することで、がんの予防につながります。細胞診によって、異形細胞を見つけることが可能です。子宮頸がんは初期症状が見られないため、症状がなくとも定期的に検診を受けていただくことをおすすめ致します。
京都市子宮頸がん検診無料クーポン券対象の方
当院では、京都市が発行する子宮頸がん検診無料クーポンをご利用いただけます。
京都市にお住まいの20歳以上の女性には、子宮頸がん検診の無料クーポン券が配布されます。
また、同じく京都市にお住まいの40歳以上の女性には、乳がん検診の無料クーポン券が配布されますが、当院では行っておりません。
なお、無料クーポン券は、5月頃にご自宅に届きます。
子宮頸がん検診の費用
京都市子宮頚がん検診(無料クーポン対象外の方・公費助成):1,000円
子宮頚がん検診(自費):5,500円(税込)
HPV検査(自費):5,610円(税込)
子宮頚がん検診+HPV検査(自費):9,460円(税込)
子宮頸がんワクチン
子宮頸がんワクチンにより、子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルスへの感染を長期間予防します。
(ただし、子宮頸がんワクチンを接種したからといって発症の可能性がゼロになるわけではありませんので、定期的な検診は継続していく必要があります。)
令和5年4月より「シルガード」(9価)公費助成となります。自己負担はありません。
【対象年齢あり】小学校6年生から高校1年生までの4年間、または平成9年4月2日〜平成20年4月1日生まれです。
ただし、すでにほかのワクチンで1回目または2回目までのワクチンを接種された方は、交差接種(別の種類のHPVワクチンを打つこと)できません。15歳未満の方は、3回接種ではなく2回接種(2回目は6か月後)となります。
子宮頸がんワクチンの種類と接種回数
「シルガード」(9価)
HPV16・18・31・33・45・52・58(高リスク型)、HPV6・11(低リスク型)を予防します。
接種回数:1回目の接種の2か月後に2回目の接種を行い、さらに1回目の接種の6か月後に3回目の接種を行います。15歳未満の方は、3回接種ではなく2回接種(2回目は6か月後)となります。
「ガーダシル」(4価)
HPV16・18(高リスク型)、HPV6・11(低リスク型)を予防します。
接種回数:1回目の接種の2か月後に2回目の接種を行い、さらに1回目の接種の6か月後に3回目の接種を行います。
「サーバリックス」(2価)
HPV16・18(高リスク型)を予防します。
接種回数:1回目の接種の2か月後に2回目の接種を行い、さらに1回目の接種の6か月後に3回目の接種を行います。
子宮頸がんワクチンの全額補助には対象年齢あり
京都市の子宮頸がんワクチン公費補助は、小学校6年生から高校1年生までの4年間、または平成9年4月2日〜平成20年4月1日生まれです。全額補助され、自己負担はありません。
キャッチアップ期間は3年(令和4年4月1日~令和7年3月31日)で、その間は平成9年度~17年度生まれの方も公費の対象になります。
(特に高校1年生の方は、3回目が1回目の半年後になるため、8月ごろまでに、1回目を打ち始めてください。高校2年生に進級されると、残りは自費扱いになります。)
注意事項
・予防接種はすべてネットでは予約できません。必ずお電話にてご予約ください。また、子宮頸がんワクチンをはじめとして、その他のワクチンもすべて、ネット予約だけでは、予約は完了しません。電話予約完了後、ワクチンは発注となります。
・学割には、学生証の提示が必要となります。(大学院生、専門学生などはもちろん、留学生など何歳の学生さんでも適用します。)
子宮頸がんワクチンの費用
「シルガード」(9価)の費用
公費補助:無料(令和5年4月より)
1回目:33,000円(税込)
2回目・3回目:各30,800円(税込)
【学割料金】学生証をご提示ください。
1回目:30,800円(税込)
2回目・3回目:29,700円(税込)
「ガーダシル」(4価)・「サーバリックス」(2価)の費用
1回目:19,800円(税込)
2回目・3回目:各17,600円(税込)
【学割料金】学生証をご提示ください。
1回目:17,600円(税込)
2回目・3回目:16,500円(税込)